毎夏の北海道、いつもは東川町へ友人たちを訪ね、のんびりと滞在を楽しむというのが定番。でも今年は利尻島へ。その目的は利尻山の登山、ウニや利尻ラーメンを楽しむこと、温泉三昧、そして離島ならではの景色や空気感をのんびり楽しむこと。礼文島については、船が苦手な奥さんのことも考えて、天候やタイミングに恵まれたら足を伸ばせたらいいねという計画でした。

「てんくら」で1-2日先の利尻山の天気とにらめっこしながら、天気が安定していて登山指数も良い2日後に登山をすることにし、山の上に雲があるけどしっかり晴れていて穏やかそうな翌日に礼文島へ行くことに決めました。4泊5日ののんびり日程を全日利尻島滞在と決めていたので、逆に現地で予定を柔軟に組めて良かった。


利尻島で借りたレンタカーごとカーフェリーへ。伊良湖岬から鳥羽へと向かう時に利用して以来のカーフェリーでの船旅、車ごと船に乗って旅をするってなんとも言えない旅情があって本当に良いなと思います。


利尻島から離れてその全容が見えるようになってからしばらくすると、今度は前方に明るく綺麗な緑色に覆われたなだらかな丘陵が印象的な礼文島が見えてきます。

礼文島の香深港に到着。礼文島の固有種レブンアツモリソウからデザインされた「あつもん」が迎えてくれます。この時、このゆるきゃらの右側に「昼食のご案内」があるのがふと気になったのは何かのお告げだったのかもしれません。
観光を終えてお昼には少し遅い時間に港に戻ってきたら、食事処は3時頃だというのにまだまだ大行列。お盆で観光客で混み合う中で、飲食店のいくつかはお休みだったり早々に営業を終えてしまったようで、我々もお昼難民になりセコマでのお昼になりました。


礼文島に一人でやってきて宿泊するのであれば間違いなくハイキング一択。でも、この日は家族で日帰りということもあって、島の南側にある香深港から最北のスコトン岬までドライブして、ところどころでのんびり歩いて島の景色を楽しむというプランに。冬の厳しさの影響なのか、背の低い植物に覆われている場所が多く、夏のこの時期の見た目は穏やかな緑の丘陵地帯という印象があります。


美しい弧を描き、レブンブルーと言われる美しい翡翠色の透明度の高い水をたたえた入江がある澄海(すかい)岬。雲が少しあることで、景色にちょっと陰影が加えられていい感じでした。入江は海水浴場にはなっておらず、下に降りていける感じもありませんでした。そのおかげもあって、こういう景色が楽しめるのはとてもありがたいかも。

この日は結構蒸し暑くて駐車場から岬へのちょっとした散歩でもそこそこ汗をかくような陽気でした。その駐車場にはジェラート屋さんがあって、澄海岬からの戻りに赤肉メロンのジェラートを注文、最高でした。暑さと美味しさのあまり、写真を取り忘れました 笑


次に向かったのは礼文島の最北端にあるスコトン岬。礼文島の最北端であるということ以上に、その名前が気になって行ってみたいと思った場所です。晴れた日にはサハリンを望むことができるこの場所は、稚内の宗谷岬と並んで日本のほぼ最北端とも言える場所。ということもあって「最北限のトイレ」を謳う公衆トイレもありました(もちろん行きましたw)。また、驚くことにこの岬の突端のすぐ手前には民宿があります。写真の右側に少しだけ屋根が見えているのがそれ。


北限の岬から見える海って、なんとなくどんよりと暗いイメージを持ちますが、見ての通り透き通って明るい青い色をした海が広がっていて、不思議な印象を持ちます。この民宿は現地で初めてこのような場所に民宿があることを知ったのですが、以下のホームページを見るとなかなか良さそう。


ぜひ見てみたいと思っていたレブンアツモリソウ、その群生地にも足を伸ばしてみたのですが残念ながら季節が合わなかったようで咲いていませんでした。その群生地の近くの久種湖のあたりも水芭蕉の群生地があるなど、もう少し早い季節であれば花の浮島と言われる礼文島の花々をもっと楽しめたのかもしれません。
礼文島の北部を楽しんで、後は港に戻ってのんびり美味しい海鮮を食べてから利尻島に戻ろうという気持ちだったのですが、この記事の最初の方に書いた通り昼食難民となってしまい、セコマのコンビニ飯に。そのため少し時間に余裕が出たので、近くで観光できるところが無いかなと探していて見つけたのが「桃岩」。
この「桃岩」という名前、休み前にこの夏は利尻島に行くんですという話をしたときに、何人かから出てきた名前なのを思い出しました。正確に言うと桃岩ではなく桃岩荘。「桃岩荘に止まって利尻山に上るんですね!」とか「もしかして桃岩荘に泊まるんですか!?」って。桃岩荘とは利尻島ではなく礼文島にある超有名なユースホステルで、自分も学生の頃に全国のユースホステルを利用して旅をしていた頃に、その変わった宿については耳にしていました。

周りの人には、自分がこういう場所に行くイメージがあるんだと思うと、ちょっと可笑しくなります。


桃岩展望台は香深港からも比較的近く、バスがその登山口まで来ています。ちょうど自分たちが車で向かったときにもバスが桃岩登山口に止まってぞろぞろと登山者が出てきました。車のナビは登山口よりもさらに先に近づける道を案内してくれているようなのですが、ナビでは繋がっているはずのトンネルがこんな感じで塞がれていて思わず立ち往生。そうこうしてると、登山者の方が「そっちの細い道を通ると車で桃岩展望台に行けるよ」と教えてくれました。かなり細い道だったので車で入るのはちょっと躊躇する道だったのですが、助かりました。



駐車場への道は対向車とすれ違えない程に細い道が続き心配しましたが、駐車場を降りた先にはしっかり整備された遊歩道があってのんびりと雄大な景色を楽しみながら桃岩展望台まで行くことができます。

この遊歩道上には、まだ花がだいぶ残っていました。7月頃に来たらきっと美しいお花畑が一面に広がる美しい景色を見ることができるんだろうなと想像ができます。





色とりどりの花が咲いていて、緑色の丘と真っ青な海とのコントラストが素晴らしくて、時間が経つのを忘れてしまいそうな場所でした。また、ちょっと驚いたのは「リシリブシ」と呼ばれるトリカブトが咲いていたこと。自生しているトリカブトを見たのは初めてかもしれません。また、本州では高山でしか見ることができないような花々を海の近くで実際に見ることができるというのも不思議な体験でした。
利尻島からの日帰りの旅ということで、じっくりと時間を取ってハイキングや観光ができたわけでは無いのですが、来ることができて本当に良かったです。今度は礼文島にのんびりと滞在して、ハイキングを楽しんだりしてみたいものです。


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