南アルプスの一座を目指して

登山・ハイキング

GW は南アルプスの一座を

連休となる GW には、山の中での宿泊が必要となりそうな南アルプスの山を登山してみたいなと考えていました。とはいえ、この時期なのでかなりの雪の量が想定され、テント泊の縦走は自分のレベルでは無理だなと考え、ちょうどこの時期からオープンすることの多い山小屋の中で、天気予報の精度が高く晴れ間が続くと考えられるタイミングを見つけた1週間ほど前に北沢峠のこもれび荘に電話して、ラッキーなことに 5/2 の1泊を抑えることができた。

1泊では無理…

北沢峠へは、一般車は入れないので麓の駐車場に止めてバスで約1時間。始発が 6:05 とあるので、当日の天候がバッチリなら当日中の登山、それが無理でも、翌日早朝に出発して、北沢峠からの日帰り往復が可能と思われる甲斐駒ヶ岳か仙丈ヶ岳への登山ができそうと踏んでた…

雪山に入ることは明確なので、いつもよりそれなりに時間がかかるだろうと考え、念を入れてと調べていると、想定外のことが…まず、5/2 は GW 中とはいえ平日扱いで始発バスが 8:05 であること、さらに、この時期はバスが途中の歌宿までしかいかず、そこから北沢峠までは 1.5-2時間の林道歩きが必要であること。この歌宿までしかバスが来ないというのは、帰りのスケジュールにも影響があって 16:00 に北沢峠を出るバスが最終と思っていたけど、少なくとも 14:30 頃には北沢峠を出て歌宿発の帰りのバスに乗らないと帰れなくなるということでもある。甲斐駒ヶ岳も仙丈ヶ岳も、北沢峠からの通常時の往復のコースタイムが 約7-8時間であることを考えると、少なくとも北沢峠に上がる日は登山は無理だし、下山日も14:30 頃に確実に北沢峠に戻ることを考えると、あまり余裕があるとは言えない。

さらに天候を見ていると、5/4 以降の天候がちょっと怪しい状況だったので、5/1 中に山小屋に入って 5/2(時間に余裕を持って登山可能)、5/3(5/2 が万が一天候が駄目な場合の予備 + 疲労度によっては 2座目を上る)という予定を組み、山小屋に再度電話して幸い 5/1 の予約も取れて こもれび荘に 2泊3日してチャレンジする形に。

浜松からのドライブ

もともと深夜に出て、早朝のバスに乗る予定だったけど、2泊することになったのと、初日はどちらにせよ登山が無理ということで、浜松は深夜ではなく早朝に出る形に。浜松からは真北に上がっていくイメージで、途中で中央道に入って駒ヶ根の先の ETC 専用出口で出て一般道へ。高遠のあたりなどは、里山ののどかな風景がいい感じだし、温泉もあるので帰りには立ち寄りたいところ。

南アルプス林道バスの起点の少し手前の道の駅で一休み。地元のテレビと思われる撮影をやっていて、ジェラートを特集してるみたいだった。でも、それ以上に隣のパン屋さんからの香りが素晴らしくて、そっちが気になった。この時はお腹いっぱいだったので入らなかったけど、後で調べると焼きたてのクロワッサンが美味しいらしい…失敗した(笑)。

駐車場には 12:10出発のバスの 2時間くらい前に到着。急げば 10:05 のバスに乗れなくも無いかなとは思ったものの、調べ物したいなというのもあってのんびりと。まだ冬の装備が必要であることや、バスが上に行かないということもあってか、GWなのに車は全然少ない。

雪山のルートは当たり前だが限られる

南アルプス林道バスの起点の駐車場に車を止めてバス乗り場へ、気分が高まる。往復バスのチケットはキャッシュレスで購入できるようになっていてありがたい。登山者の荷物は大きいのが当たり前ということなのか、往復バスのチケットは「手荷物込み」の料金がデフォルトで表示されるのがちょっと面白い。その荷物は雪山登山の装備もあって 13キロ強、お遍路の時の荷物が 8キロ弱だったのでだいぶ重い。登山時は余分な荷物をデポできるのでもう少し軽くなる予定だけど、歌宿からこもれび山荘までのこれを背負っての2時間の林道歩きはちょっときつそう。

登山届には自分が辿るルートを記入することもあって、改めてここで山域の状況をしっかりと確認することになるのだけど、もともと通ろうと思っていた藪沢トラバースルートは雪崩の危険があって通行禁止であることを知る。このルートの違いで大きな時間の変化は無いけど、こういうのを登山中の現場で知るのは怖いので情報収集は大事。

南アルプス林道

小さなバスに乗っていざ出発。それぞれにかなり大きなザックを持っているので、バスが混むとかなり大変なことになりそう。

未舗装な部分もある細い道をどんどん行くと、車窓からは雪をたたえたどーんと大きく柔らかな表情を持った仙丈ヶ岳が見えたり、ゴツゴツとした男性的な表情を見せる甲斐駒ヶ岳、さらに、ギザギザでいかにも登山には困難が伴いそうな鋸岳が見える。ああいう山は本当にかっこいい。道はとても狭くて写真のように思いっきり崩落している場所も多々あってなかなかにスリリング。

バスは 1時間弱で歌宿に到着。歌宿バス停は思ったよりも広々としていて、トイレやバスの待合室もある。バスを降りた人たちは、皆一旦荷物をおろしてストックを出すなど林道上りの準備をしてから出発って感じ。中には、ここに来て初めてバスが上に行かないことを知った人もいたみたいで、バスの運転手さんと色々とやり取りしてたけど、それもそのはず、ものすごい量の荷物を持ってて、バスを降りてすぐに山小屋にデポすることが想定だったんだろうな…

澄み切った青空の中で、時々姿を見せる甲斐駒ヶ岳や鋸岳を眺めながらの林道歩きは本当に気持ちが良くて、ここを歩くためにわざわざ来るという選択肢もあるなと思うくらい。

5/8 以降、一旦バスは全面休止して工事を1ヶ月近く行うって言ってたけど、実際崩落している場所がいくつかあって、この日もかなり大きな岩がゴロンと道を塞いでた。落石に注意とは書かれているけど、たしかに注意しないと危険な感じがする。

こもれび山荘に到着

雪解け水や雨水で池ができるという場所の先に、ようやくこもれび山荘が見えてきた。1.5時間ほどの林道歩き、重い荷物に慣れて無いせいか首や肩が痛い(苦笑)。バスでここまで上がれるなら楽だよな…

中に入ると、電話でもその妙に明るい口調が気になった女性が受け付けてくれた。黒板に書かれた可愛らしい WELCOME メッセージと薪ストーブが、さらに館内ではジャズがかかっていて、中々いい雰囲気。

正面白い扉が洗面所で、その手前の奥の右側と左側のスペースにベッドがあります、自分のベッドの番号は20番とのこと。

2階建てのベッドで遮光カーテンで区切れるようになってて(今は正面開いてるけど、カーテンで閉めることでカプセルホテルの個室みたいになる)、それぞれ奥にはライトも取り付けられていて便利。

今日は10人程度で人が少ないんですよとのこと。また、朝は5時前には明るくなってきますよとのことで、4:00から6:00 までに30分おきに選ぶことができる朝食時間は 4:30 にしてもらうことに。

仙丈ヶ岳に行こう!

2日連続で甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳に登るか、いや、でもきっと筋肉痛や疲労で無理だろうから、どちらかを選んで明日登るのが良さそうだとか、なんとなく悶々としてた夕方。そんな中で 17:00 から夕食。今日はハンバーグとサラダ、それからスープカレー。温かいご飯を食べてほしいとおっしゃっていた山小屋のご主人の思いもありがたく、山小屋でこんな美味しい御飯が食べられるなんて思ってもなかった。

夕食の間、ご主人から山の状態についての説明。甲斐駒ヶ岳は雪は殆どなくなっているものの、双児山経由のつづら折りの上りにはまだ残り雪があって、結構踏み抜くことが多いから楽をしたいなら仙水峠経由で行くと良いということ。一方で、仙丈ヶ岳の方は雪が相当残っていて、特に六合目以降はアイゼン・ピッケルは必須、またこの時期は藪沢ルートや丹渓新道は冬季閉鎖されているので、小仙丈ヶ岳経由のピストンのみのルートとなるとのこと。

夕飯前に受付の女性とお話をした感じだと、甲斐駒ヶ岳往復のほうが時間がかかるという話もあったので、もし2日連続で登るなら 甲斐駒ヶ岳を1日目にして、帰りの時間に制限がある仙丈ヶ岳を2日目にということになるのだけど、雪山にチャレンジしたいという思いと南アルプスの女王と呼ばれる仙丈ヶ岳には登っておきたいなという気持ちがまさり、明日仙丈ヶ岳に登って、その往復時間や疲労度を見て 2日目に甲斐駒ヶ岳に登るかそのまま下山するかを決めようということにした。

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