始まりは不自然なめまい
この blog でも以前書いたように、始まりは経験したことのない不自然な状況で発症しためまいでした。ほんの少し飲んだら妙に酔いが回ると感じて横になり、その後回転性の強いめまいに襲われた後の嘔吐。そして、翌朝まで残っていた身体がふわふわした感じ。その後症状が収まった上に、登山も普通にこなせるくらいだったので、気にしなくなっていました。
平衡感覚の変調と、めまいの発作
その後、2週間くらいした時に、明らかに平衡感覚がおかしくなり、ぐるぐると強い回転性のめまいの発作で倒れました。この時は救急車で運ばれて CT や MRI で脳に問題がないことを確認してもらったものの、動くことができずそのまま入院。数時間めまいが続いたものの、翌朝には症状が引いたので普通に退院。とはいえ、2度のめまいの発作があったこともあり、一度耳鼻科にかかったほうが良いだろうという助言もあり、退院した翌日に耳鼻科に。
まだ難聴の症状はほとんど無かった
耳鼻科では、聴力検査や、聴神経の反応の強さ、フレンツェル眼鏡を使っての眼振の検査などを行いました。聴力検査の結果、右耳の高音域の聴力がかなり落ちていることがわかりました。20年ほど前に右耳の突発性難聴を患ったこともあって、医師はおそらくそれをきっかけに聴力が戻っていないということだと思うけれど、それがめまいの原因だとは考えにくいということでした。また、耳石器の機能も落ちていないと思われるとのことでした。
めまいで疑われる病名
以下の記事を参考に自分の症状とも合わせて書いてみました。

良性発作性頭位めまい症
自分自身や奥さんが最初に疑ったのがこれでした。この病気は、耳石器にある耳石が何らかの原因で外れて三半規管に入り込んで主に回転性めまいを引き起こすというものなのですが、めまいは通常1分程度と短時間で終わるのが特徴なのだそうです。また、めまいは反復するものの、めまいに伴って聴覚症状が起こることはないというものです。
自分の症状と合わせて考えると、めまいが短時間であるという部分だけズレがあるものの、この時点では聴力の問題も基本的には無かったので最もそれらしいなと。
前庭神経炎
前庭神経炎では、良性発作性頭位めまい症と同様に聴覚症状が伴わないものの、めまいの発作が1日以上と非常に長く続くことが特徴とのこと。また、一般的にめまいの発作は一度きりと言われていて、このようなめまいが反復する場合はメニエール病を疑う必要があるというもの。
自分の症状と合わせて考えると、この時点では聴力の問題が無かったこと、また、めまいがかなり長時間に及んだこともあり、これも有り得そうかなと。ズレているのは、少なくともこの時点で2度のめまいがあり、1度きりではないこと。
突発性難聴
突発性難聴は聴覚症状のみである場合と、聴覚症状にめまいを伴う場合があって、めまいを伴う突発性難聴では、回転性めまいとともに聴覚症状の出現があるとのこと。突発性難聴の発作は1回で終わり、繰り返すことはまれとのこと。
自分の場合は、20年近く前に一度右耳の突発性難聴を患っていて(その時は、強いめまいは有りませんでした)、担当してくれた医師によると、そもそも突発性難聴というのは繰り返すものでは無いとのことで、症状としては突発性難聴は有りそうだけど、そうでは無いのだろうと。
遅発性内リンパ水腫
遅発性内リンパ水腫は、突発性または発症時期がわからない高度の難聴が先に発症し、その数年から数十年の後にぐるぐる回るめまい(回転性めまい)を繰り返す病気と言われる難病の一つです。
担当の医師は、上の3つ(良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎、突発性難聴)とメニエール病については触れたものの、この病気について話すことは有りませんでした。
しかし、自分自身が突発性難聴を 20年前に発症しており、今回の難聴がその時と同じ右耳に発生していること、さらに繰り返す回転性めまいという点でも遅発性内リンパ水腫で発症する症状と合致していました。この病気は、現在根治できる治療法が見つかっておらず、対処療法のみで、かつ悪化すると日常生活に大きな支障が出るとされていて、最も懸念を持った病気の一つでした。また、メニエール病と診断結果が出たものの、メニエール病の診断自体も内リンパ水腫があることを持って判断していることもあり、メニエール病ではなく、遅発性内リンパ水腫である可能性があるのではと心配はあったりします。
メニエール病
メニエール病は、特定のきっかけなどがなく発生するめまいを繰り返し、めまいは10分から数時間程度続きとともに難聴や耳鳴り、耳の閉塞感などの聴覚症状が変動して現れるというもの。
最終的にはメニエール病と判断されることにはなったのですが、この時点ではまだ難聴などの聴覚症状が出ていなかったこともあって、この時点ではメニエール病であると判断することはできないと医師からこの時告げられていました。
3度目のめまいの発作と難聴の発症で再入院
救急車で運ばれてから 6日目、起床時のめまいの発作で動けなくなり再度の入院。この入院時の診察で、右耳に低音域も含めての全体的な聴力低下があり、ここで突発性難聴かメニエール病のどちらかであろうと絞り込まれました。
1週間ほどの入院中は、めまいの発作の頻度が急に高くなったのと、その時間も数時間から丸一日続くような状態だったため、診察のための移動含めて病院内での生活の多くの時間について車椅子での生活を余儀なくされました。また、点滴の針が血管からずれて薬液が漏れて痛むとか、めまいと嘔気を抑えるための筋肉注射を頻繁に打つなど、中々つらい日々でした。
「退院してみましょう」
ステロイド点滴による治療の日数などから、もともと1週間ほどで退院と言われていたものの、めまいの発作で動けない状態を繰り返していたため、医師からも退院日をどうしようかねと言われていました。が、最終的に医師からはここが 24時間緊急患者を受け入れる救急病棟であることと、めまいについては慣れてくるはずなので、予定通り退院したほうが良いと思うと告げられました。
退院時には、まだめまいも難聴の症状も続いていた一方で、病名特定ができていない状態だったこともあり、以下が退院時の対応となりました。
- 外部のクリニックで内耳造影 MRI を行いメニエール病かどうかの特定を行う。入院時に利尿剤の点滴とその後の聴力検査によって、メニエール病かどうかの判定をしようとしたものの、明確に判定できるほど顕著なデータが取れず偽陽性が疑われたため。
- 病名の特定ができていないこととめまいも難聴の症状も残っていることもあり、めまいや吐き気への対処と聴力回復をねらう薬の処方をしてもらう。具体的には
- アデホスコーワ顆粒10% 1g: 血管を広げて血液の流れを良くして、心不全、頭部の障害、慢性胃炎、眼精疲労、めまいなどを改善する
- メチコバール錠 500μg: ビタミン B12、末梢神経のはたらきを助けて手足のしびれ、痛み、麻痺などの症状を改善する
- ベタヒスチンメシル酸塩基 6mg: 内耳の血液の流れを良くすることによって、めまいを抑える
- トラベルミン配合錠: 内耳や脳の興奮を抑えて、めまいや、めまいに伴う吐き気を抑える
当初は、この状態で退院?と思うところも有りましたが、結果的に退院後は、めまいは確かに続いたものの(慣れないです…)、強いめまいの発作で倒れて動けなくなるということはありませんでした。
内耳造影 MRI による診断
内耳造影 MRI では、4時間ほど間をおいての撮影が2回あること、また造影剤を使うということを聞いていました。咳喘息を持っていることもあって、造影剤アレルギーが懸念されるということもあって、医師から細かく現在の症状や治療について聞かれました。1度目のMRI 撮影の途中で造影剤の注射があり、撮影後 1時間はクリニックにとどまり少しでもおかしなことがあれば呼ぶようにと言われていたので、少しドキドキしました。多少の頭痛などはあったものの特に問題なく 2度目の MRI も終わり、結果はクリニックから病院に送ってもらうこととしました。
診断結果は「メニエール病」
数日後、病院で内耳造影 MRI による診断結果が「メニエール病」であると聞かされました。実際に MRI の画像を見ながらの説明では、右耳の内耳に映る黒い部分が左耳に比べて明らかに大きく、それが内リンパ水腫によるものであるとのことでした。病名が確定したことで、治療方針も以下のように明確になり、まずは1ヶ月様子を見てみることになりました。
- 一般的にメニエール病の原因はストレス・過労や寝不足などが原因と言われていて、生活習慣の見直しを行い、しばらくの休養を取ること
- イソバイドという利尿剤の服用と、カフェインを含まない水分を多く摂ること
現在はこの治療中で、めまいについては退院後に発作に襲われることもなくなり、また発作とまでは言わずとも相当な頻度で出ていた平衡感覚が失われたような状態についてもほぼなくなったものの、聴力についてはまだ戻っていない状態です。
とんでもなく不味い飲み薬 – イソバイド…
20年近く前に突発性難聴を患ったときも、メニエール病が疑われたのでイソバイドを服用したのですが、この薬がとんでもなく不味いシロップで毎食後悶絶しながら飲むのが結構苦痛。子供用の薬で甘いやつがあると思うのですが、あれを強烈に濃縮した上で苦味を加えたみたいな味で、不味い上に飲むと喉が焼けるような感じがします。そんな感じなので、飲む工夫があるのかなと調べてみると、最近はゼリーにした薬が出ていたり、柑橘系のジュースと混ぜると良いなんて話もあるのですが、強烈な不味さで薄めてもかさが増えるだけで対して味の問題を解決できる気がしないので、冷やして(凍ることが無いので冷凍庫に入れてます…)一気飲みすることにしてます。1ヶ月分の薬は 数キロの重さがあるので、この量飲みきるのかと思うと萎えます(苦笑)



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