空想と現実が融合する圧倒的な世界遺産の美しさ – 映画『The FALL』を観てきた

日々のつれづれ

少し前に Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下で「みはらし世代」という映画を見たのですが、その時に会場に置いてあった The FALL のパンフレットの美しさに目を奪われました。真っ青な空と真っ白な雲、それを映す水面と、それぞれに特徴的で奇妙な格好をした5人の男たち、そして上から垂れるように”落ちる” FALL の文字。「目も眩むほどに美しい圧巻の<映像詩>的アート体験」という文言とともに、この映画はぜひ見てみたいと思っていました。

先週の日曜日の朝に早速 Bunkamura に足を運んだのですが、なんと午前中と午後の回が既に満席で 19時開始の回だけが空いているという状態で残念ながら諦めました。Bunkamura ル・シネマは、基本的にはマイナーな映画が扱われていることが多いこともあって、コレにはちょっとビックリ。今日は確実にチケットを抑えておいてやってきました。

映画のストーリーは比較的単純。スタントで大怪我をし失恋もあって深い失意に沈み自殺願望を持つロイは、同じ病院に入院している少女のアレキサンドラと知り合う。アレキサンドラと親しくなり、自殺のための薬を取ってこさせるために、アレクサンドラの興味を惹く空想の物語を作り出す。その空想の物語が映像化されながら物語が進展するというもの。

その空想の物語が世界遺産ならではの美しい景観の中で描かれることで、空想の世界なのに圧倒的な現実感をまとって迫ってくる感じがこの映画の凄いところだと感じました。また、そう感じた一つの理由は、自分が実際に目にして印象深いと感じた世界遺産がいくつか登場したことが挙げられそうです。具体的な場所では、パリのセーヌ河岸、プラハの歴史地区、万里の長城、アンコールワットあたりがそうなのですが、何よりも自分が最近訪ねたインドの世界遺産、ファテープル・シークリーやタージ・マハル、アーグラー城がかなり多く出てきたことで自分の記憶を強く刺激された感じがありました。

また、世界遺産の景観の美しさに負けない衣装デザインも映像の美しさを際立たせる要素になっていました。民族文化を反映させた衣装や、ビビッドな色使いなコンテンポラリーな衣装などが映像に独特な世界観を与えていました。

自分に取ってはストーリーを楽しむというよりは、圧倒的な映像美を楽しむ映画でした。映画館で見てこそ楽しめる映画と言えそうです。

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