会社の同僚が「出身地の山形は本当に良いところなんです、ぜひ行ってください!」という話をしてくれたその週末、蔵王のお釜と蔵王山の散策なら日帰りできちゃいそうだったので、思い立って出かけてみました。


朝 6:12分の東京発のつばさで 8:59分には山形駅に到着、思った以上に近い。社会人になったばかりの頃、奥さんの会社の保養所が蔵王にあって冬に良く蔵王にスキーに来ていた頃を思い出していたのですが、こんなに近かったっけ?という印象。


冬のスキーの際はタクシーやバスで蔵王温泉街で下車していたけど、今回はそこから更に登って刈田山頂のバス停まで。夏に蔵王に来るのは初めてで、まさかバス停を降りてすぐにこんな景色を目にすることができるとはビックリでした。荒涼とした火口に鮮やかなエメラルドグリーンの水がたたえられる風景にみな感嘆していました。


そもそも蔵王山という山があるわけではなく、お釜を含む蔵王北側には最高峰の熊野岳、そしてここ刈田岳、地蔵山などがあって、今回はこの3つを周遊してみようと考えました。刈田岳はバス停から直ぐでお釜とセットで楽しめるスポット。軽装で楽しまれている方やお年寄りの方もかなり多くいました。



この日は風が強く雲が早く流れていく天気。青空が広がるとエメラルドグリーンのお釜の色が一層ビビッドになってとても綺麗でした。馬の背と呼ばれるこの一帯は高い木が生えておらず荒涼な景色がずっと広がっていて気持ちの良く歩くことができます。

岩陰にコマクサを見つけました、こんな岩だらけの場所でも可憐な花を咲かせているのが凄い。

振り返ると馬の背の雄大な景色が広がり、角度を変えてみるお釜も素晴らしくて、なかなか歩が進みません。



しばらく歩くと、なだらかな熊野岳の山頂に到着。登山というよりもハイキングといった感じで到着。山頂には斎藤茂吉の歌碑と熊野神社がありました。



熊野岳まではそれなりに人がいましたが、地蔵山まで歩いてくる人はだいぶ少なくなっていました。地蔵山山頂からは、ロープウェイが見えて立ち枯れた木々があって、これらが樹氷のモンスターになっているのかなと思いました。また、地蔵山頂駅からすぐの大きなお地蔵様もあり、冬の時期は胴体がだいぶ埋もれていたけど、このあたりの雪の量を考えると埋もれて見えなくなるほうが自然かもと感じました。

地蔵山頂からロープウェイの地蔵山頂駅まで降りて、そこから下山することもできたのですが、せっかくなので別ルートで下山してみることにしました。が、ここからが中々大変でした。
この写真には、左の道からこちらに向かってくる方が写っているのですがこの方が「この先の道が本当に行けるのか自信が無く、ついて行っても良いですか」と聞かれたので、構わないとお答えしながら『はて?初心者でも行けるような道だと認識していたけど…』と不思議に思いながら進みました。




確かにこれまでの道とはだいぶ異なって、注意を要するトラバースや人があまり通らないためか、藪漕ぎが必要な道になっていて、確かに初心者の方だと不安になるような道になっていました。この藪漕ぎの道は正直熊が怖かったです。



緑があることもあって、この道沿いではいろいろな昆虫を見ることができました。特にびっくりしたのは、登山道に沿ってそれを縄張りのように飛んでいたオニヤンマが突然目の前のススキの穂に止まったことです。本当に目の前だったので、人間を全く気にしていない感じでした。


背丈の高い草や木々に覆われた下山道では全然眺望が望めず、つまらないなぁと思っていたところ突然目の前がひらけて、池塘が広がる場所に出ました。やっといろは沼についたようです。ここにはオニヤンマとは違って青い色をした美しいヤンマが何匹も飛び交っていて、しばらくその姿を追ってのんびりとすることができました。


いろは沼の先には、特徴的な姿をした松が多くあり、それぞれに名前がつけられていました。豪雪の影響で、幹が折れ曲がったりしているのだと思うのですが、それでも成長する力強さを感じさせます。



登山道はリフトの下車場所の近くに合流し、そこからゲレンデを降りてゴンドラの樹氷高原駅まで降りてきました。夏のゲレンデにはハンモックや椅子が置かれていて、気持ちの良い涼しい風に吹かれながらのんびりとした時間を過ごすことができるようになっていました。


せっかくの蔵王、登山後の温泉を楽しみにしていました。樹氷高原駅からロープウェイに乗って蔵王山麓駅まで降りてきて、Google Map を見ながら温泉を探していると、駅から少し離れた場所にある離れ湯百八歩という場所が良さそうだったので早速向かってみました。
この日、ラッキーなことに誰も入浴者がおらず、露天も内湯も独り占めでした。内湯は光の加減で青白い色をして硫黄の香りが漂うぬる湯で、いつまでも入っていられそうな最高な温泉でした。
心配した天気も問題なく、登山も温泉も最高で、山形に戻って働いている後輩が声をかけてくれて一緒に美味しい蕎麦を食べながら色々と話しができたのも楽しく、同僚の「出身地の山形は本当に良いところなんです、ぜひ行ってください!」に刺激を受けて来て本当に良かったです。


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