TJAR – トランスジャパンアルプスレースに夢中でした

登山・ハイキング

TJAR をご存知でしょうか?最初にこのレースを知ったのは NHK がこのレースの様子を追いかけた番組を再放送していたのを偶然見たことがきっかけ。北・中央・南のアルプスを全て縦走し、途中のロードも含めて日本海から太平洋へと自らの足だけで駆け抜けるという壮大さ、そして制限時間 8日間、全長415キロ、標高差 27000m という過酷さに驚き、30人の個性的な TJAR 選手たちのそれぞれの戦いや人間模様に魅せられ、すっかりファンになってしまいました。

このレースは、選手たちの自己責任のもと「誰にも迷惑をかけないこと」を大前提として行われることもあって、エイドステーションは設けられず、レース中の補給は自ら携行するか山小屋やロード途中での売店での調達に限られる。コース中盤の南アルプス登山口の市野瀬の一か所だけで事前に預けた食料や装備を受け取れるけれど、レース中の宿泊はテントやツェルトを使った露営のみ。山小屋での食事や宿泊・仮眠も禁止されるなど、条件は相当に厳しい。

8日間以内でのゴールを目指すには、睡眠時間を削り、栄養補給や体・足のケアをしながら長時間動き続けなければならないし、悪天候でも原則レースは中止されず、リタイアは選手自身が判断することが原則。こんな過酷なレースなので、参加資格もめちゃくちゃ厳しくて、レースやマラソンなどでの実績、標高2000メートル以上の場所で10泊以上の露営経験、さらに書類審査や、読図、夜間のビバーク、悪天候時を想定したツェルト設営などの実技などもあり、参加資格を得るだけでもとんでも無く大変なレース。

2024年のレースは 8/11 から 8/18 まで開催され、選手たちの居場所は IBUKI でリアルタイムで公開されていることと、スタッフがインスタで選手たちの様子を写真や動画で上げてくれることもあって、期間中常に同じく TJAR の熱狂的なファンの奥さんと一緒に、あーだこーだと盛り上がって楽しんでました。

この TJAR のゴール地点が静岡市の大浜海岸であることを知ったとき、このレースに自分が興味を持つのにはちょっと運命みたいなものを感じざるを得ませんでした。幼い頃、大浜海岸には良く遊びに来てたんですよね。2年に一度の TJAR の最終日が日曜日で、今浜松にいるというチャンスでもあり、さらに IBUKI を見るとあと3時間後くらいに 3人の選手たちがほぼ同時にゴールしそうだとわかったら、いても立ってもいられず、急ぎ車を借りてゴール地点の大浜海岸まで行ってみました。

今年のゴール地点は大浜海岸ではあるものの、いつもとは少し違う場所に設置されていました。それでも、太平洋に向けて設置されたゴールには見覚えがあり、流木で「オカエリ」とか「オツカレサマ」とか、次に入ってくる選手の番号が書かれていました。まだ選手が到着するには時間があるからか、ゴール地点には人がおらず静かなのが印象的でした。

小島選手のゴールシーン

7日間 18時間という時間をかけてゴールまでやってきた小島選手のゴールシーン、2018年当時に 58歳で完走した竹内さんとの抱擁シーンがあったり、ご家族や仲間の方の温かい拍手に迎えられながらのゴールには、その途中の様子も都度都度見てきただけに、こちらもグッと来るものがありました。

ゴールする姿は人それぞれでも、長く過酷な旅を成し遂げた達成感や安堵感が入り混じった表情もみなとても素敵でした。

レース後のインタビューもとてもおもしろくて、寝不足で移動し続ける中で皆が体験する幻覚や幻聴の話は定番。また靴を脱いでひどい状態になった足の裏を見せてくれたり、人によっては靴を脱ぐと足が象の足のように一気に浮腫んでしまうなんて話も出ていました。みな一様に、応援が過酷なレースをなんとか乗り切る力になったという話をしていて、極限状態であればあるほど、そういうものなのかななんてことも思いました。

いつか、アルプスの山中で応援してみたいと思っています。

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