東福寺展と雪舟の山水画

美術館・博物館

「圧倒的スケール」が気になって

黄緑色の背景に、黄色の大きなフォントでど真ん中に東福寺、それを囲むように五百羅漢たちがワシャワシャと書かれたポスター、あれがすごく気になっていました。「京都の大禅宗寺院、東福寺の大規模展覧会、圧倒的スケール、すべてが規格外。」なんて書かれていて、開催期間の最後がGWということもあって混んでしまうその前に行ってみたいなと。東京国立博物館は昨年の「国宝 東京国立博物館のすべて」以来、あの展示がとんでもなく凄かったというのも理由なのかも。

個人的な見どころは巨大伽藍と仏教彫刻

東福寺の寺宝が一同に紹介される今回の展示の目玉の一つは、絵仏師・明兆による「五百羅漢図」が期間中 数回に分けてということではあるけれど、その全部が公開されたこと。10人ずつ描き 50幅にも及ぶ大作で、復元修理で色鮮やかに蘇ったものが展示されています。五百羅漢は、目黒のらかんさんと呼ばれている五百羅漢寺に残る約300体の彫刻も顔が一つ一つ違っていて凄いなと思ってたけど、絵で見るのもなかなか。

個人的な見どころは見学ルートの最後の部屋となる「巨大伽藍と仏教彫刻」でした。入ってすぐ前方右側に巨大な二天王立像と力強い四天王立像が目に飛び込んでくるのですが、これが圧巻。同じ部屋には撮影が許されるコーナーがあって写真を撮ってみたけど、この写真の左手側の迫力といったら、なかなかのものでした。

ここには、東福寺仏殿の本尊脇侍像である迦葉・阿難立像も展示されていて、これも相当に大きく、また独特な風貌の像で目を奪われます。この部屋で最初に目を奪われたさらに二天王立像は迦葉・阿難立像のさらに両側に展示されている形なので、都合4体の巨大な像が立っているわけで、間近で見上げると、その圧倒的な迫力に思わず声が出るほど。近くで見ることで、その表情や力強く隆起する筋肉、今にも動き出そうなダイナミックなポーズのどれもにも感嘆するばかり。

あと、もう一つこの展示で目を奪われたのは禅僧 円爾が死の間際に残したという遺偈。「利生方便 七十九年 欲知端的 佛祖不傳」という少ない文字に日付などが書かれたものですが、その筆跡は死の間際に渾身の力を込めて書いたことが伝わってくるほどの迫力があるものでした。

雪舟 山水画を巡る

この日はミュージアムシアターで雪舟が描く山水画の世界を立体的に表現して、その奥へ奥へと巡る VR作品の上演があるというので見てみました。名前はよく知っているけど、雪舟の描く山水画って実はよく知らなかった。まず、面白いなと思ったのが、あの山水画は実際の風景の絵ではなく、空想画であるということ。

この上演では、山水画が立体的な構図になっていることを表現して、見る人がその世界の奥へ奥へと入って行くようなコンテンツ。山水画の景色の中に入り込んでいくようなもので、山水画の見方・楽しみ方を一つ学んだ気がします。

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