家康生誕の地である岡崎城があって気になっていた岡崎。城だけ行くのもなぁと思っていたところ、昨年末にはアウトレットができたので、そろそろ行ってみようと思っていました。そんな中、時々無性に食べたくなって買ってしまう八丁味噌のカクキューで工場見学をやっていると知り、大人の社会科見学ということで岡崎にでかけてみました。



八丁味噌の名前の由来は、家康生誕の地である岡崎城から西へ八丁の距離にあった八丁町で作られていた味噌ということだそうで、江戸時代初期から作られているもの。
「久」の字が四角の中に書かれる「カクキュー」の由来は、創業者の名前が久右衛門だから。この久右衛門は今川義元の家臣であった早川新六郎勝久という人が、桶狭間の戦いで今川が敗れた際に岡崎の寺へと逃げ込み武士をやめて名を久右衛門と改めた後に、寺で味噌作りを学んだことに始まり、その後数代の後で八丁町へと移り、1645年に業として八丁味噌を造り始めたという歴史があるそうです。



日本の一般的なお味噌は大豆と米と塩を原料とする「米みそ」であるのに対して、八丁味噌は大豆と塩のみを原料とする「豆みそ」。ここの資料を見るまで知らなかったのですが、この豆みそは主に東海三県だけで作られるのだそう。八丁味噌は、甘みが無い代わりに大豆由来の濃厚な旨味と、少しの酸味・渋味がある独特な風味が特徴。


工場見学では八丁味噌を熟成させている味噌蔵も見せてもらえます。面白いのは、温度調整は全く行っていないそうで、自然の温度変化に任せて 2年以上も寝かせて味噌を作るのだそう。この味噌蔵に入ると、なんとも言えない芳醇な香りがあって幸せな気分になれます。
工場見学を終えると、八丁味噌の味噌汁と赤だし味噌の味噌汁の試飲をさせてくれます。ここでふと、赤味噌の一つとして八丁味噌があるのに、それとは別に赤だし味噌ってなんだろうと思ったのですが、赤だし味噌は八丁味噌の風味を活かした合わせ味噌で、米由来の甘みをもたせたお味噌で、お寿司屋さんで出てくる赤だしがまさにそれ。一つ勉強になりました。

一般的にお味噌は風味が飛んでしまうので煮立ててはダメと言われるけれど、八丁味噌は煮込んでも美味しくいただけるお味噌なので、味噌煮込みうどんやどて煮、味噌おでんなどに最適。なるほどだから、この一体にはそういう料理が多いのかと。さらに、独特なコクがあるので、カレやーデミグラスソースに入れたり、バニラアイスやあんこに加えるとキャラメルや黒糖風味になるなど、デザートでも色々と使えるみたい。八丁味噌を使ったことがある人ならわかると思いますが、固くて溶けづらいのですが、最近はフリーズドライ製法で粉末状にした八丁味噌パウダーというのが出てきて、使いやすさと料理に使えるバリエーションも増えているみたいです。

美味しそうな味噌の香りに当てられて、帰りに立ち寄った岡崎のアウトレットで矢場とんがあったので、迷わず味噌カツを注文。わらじはちょっと重いけど、ロースとヒレを両方食べられるメニューがあったのが嬉しかった。


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