都心を囲む五色の不動尊をeBikeで辿ってみた

雑学

知り合いが FB に投稿した「目青不動尊」、ふと有名な目黒不動尊の間違いかなと思ったものの写真の様子も違うし、そもそも目黒と目青を書き間違えるわけも無いと思い気になって調べてみると、江戸五色不動というものがあることを知ることに。東京都心部を取り囲むように配置された江戸五色不動、eBike で巡ってみるのも面白いと思い、早速出かけてみました。

江戸の五色不動は、目黒不動 瀧泉寺、目白不動 金乗院、目赤不動 南谷寺、目青不動 教学院、目黄不動 永久寺/最勝寺 と、「目」と5つの色を組み合わせた名前で存在していて、目黄不動尊が2つあるので 5種6箇所あることになります。この五色は、密教の陰陽五行説由来し重んじられた青・白・赤・黒・黄を指し、それぞれ五色は東・西・南・北・中央を表していると言われているものの、以下の地図を見てもらうとわかるように、実際の各不動尊の配置はその方角通りにはなっていないんです…ちょっと不思議。

目黒のお不動さんは毎年の初詣だけでなく時々お参りに行くこともあって馴染みがあるけど、他のお不動さんは行ったことが無い。また、2個所ある目黄不動尊については、なんとなくで遠い方の最勝寺だけ巡ることにしてみました。寄り道をしたので、コレよりも少し膨らんだルートではあったのですが、だいたいこんな感じの周遊ルートです。

自分的には一番親しみがあっておそらく最も有名だと思っている目黒のお不動さん。この時期にお参りにあまり来ないけど、既に初詣の準備が整っててびっくり。他の 4箇所を巡ってみたけど、断トツで大きい。写真には撮ってないのだけれど、この本堂の裏にはかなり大きな露座の大日菩薩像があるのもこの瀧泉寺の面白いところ。他にはサツマイモの栽培を広めた青木昆陽のお墓があったりします。今回改めて調べて初めて知ったのは、ここは江戸三十三観音札所の最後の三十三番札所だということ。お遍路さんをやったので、この最後の札所という響きにちょっと感じるところがあります。

目青不動尊は世田谷線の三軒茶屋駅のすぐそばにあって、このような歴史ある静かなお寺が活気あり雑多な雰囲気を持つ三軒茶屋にあるのが不思議な感じがします。境内には大きなイチョウの木があって、既に散ってしまった黄色のイチョウの葉っぱで地面が黄色く染まっているのが印象的でした。目青不動のお不動様は秘仏であり公開されておらず、不動堂で見ることができるのは青銅製の前立のお不動様。小さなお寺ですが、参拝者はちょくちょくいる様子でした。

目青不動尊から目白不動尊までは、下北沢 → 初台 → 新宿 → 高田馬場など個人的に懐かしい場所を通るルートでした。eBike で走ると、思ったよりもこれらの街同士が近くにある印象を持ちました。

ようやく目的地に近づいて来たところで、都電と出くわしました。あるのはわかっていても、都内で路面電車に出会うってちょっとテンション上がります。目指す目白不動尊はこの学習院下駅からわりとすぐの場所にありました。

目白不動のお不動様は、不動明王自らが左腕を断ち切り、そこから火焔が噴き出しているという姿の像になっていて、特別に力が強いと言われているのですが、その由来はお寺の説明には何も描かれていませんでした。一方で、目白の号は寛永年間に三代将軍の徳川家光の命によると言われているのだそうです。このお不動様は小さな不動堂にいらっしゃるのですが、比較的大きな本堂の方には、聖観世音菩薩が祀られています。また、境内には江戸時代に作られた倶利伽羅不動庚申塔や鍔塚などの多くの石造物があるのも見どころです。

目白不動尊から目赤不動尊に向かう途中で、鬼子母神が近くにあるという案内があり、行ったこともなかったので立ち寄って見ました。この日は七五三のお参りをされている方や、リアル謎解きイベントらしきことが行われていたようで、境内はすごく賑やかでした。鬼子母神の公孫樹という 600年以上の樹齢があるイチョウの木から銀杏の実が大量に落ちていて、あたりになんとも言えない匂いが漂っていました 笑。

文京区本駒込にある目赤不動尊は、今回訪ねた5つの寺院の中で最もこじんまりとした境内で、また江戸五色不動と明確に書かれていたのはここだけだった気がします。目赤不動尊に安置されるお不動さまは、万行和尚という人が伊勢国赤目山で授けられた不動明王像で、元々は赤目不動と呼ばれていたもの。三代将軍徳川家光が鷹狩の途中で、この赤目不動が安置された庵に立ち寄り、その際に目黒不動・目白不動があるのに対して、これを目赤不動と呼ぶようにとしたというのが由来。このあたりの由来から「密教の陰陽五行説由来し重んじられた青・白・赤・黒・黄を指し、それぞれ五色は東・西・南・北・中央を表していると言われている」とはあまり関係なさそうなことがわかります。

隅田川を超え、さらに錦糸町・亀戸を通り過ぎて荒川のほとりにある目黄不動尊へ向かいます。

最後の目黄不動尊、入ってすぐに目につくのはたくさんの石仏で作られた塔と不動堂の前に置かれたたくさんの瓶。不動堂の中には、像高が約130センチの木造のお不動様が安置されていて、よく見ると左目を見開き、大きな火焔光背があり威厳ある姿でした。ちょっと暗くて良く見えないのが残念ですが、今回実際に見ることができた不動明王の中では最も迫力があったと思います。

帰りは、竹芝桟橋に立ち寄るなどしてちょっと大回りをして約60キロの周遊サイクリングでした。eBike を使うことで都心が思ったよりも狭いかもというのを今回感じました。江戸五色不動は、ちょうど東京の中心を囲むように配置されていて、サイクリングで回るのにちょうど良いくらいの距離感でオススメです。

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