国宝に指定された伎楽面を見に – 東京国立博物館・法隆寺宝物館へ

美術館・博物館

東京国立博物館はお気に入りの場所の一つ。見逃すことができない特別展が行われることはもちろんですが、通常の展示についても量も膨大で企画展示なども行われていて、そのどれもが素晴らしくて、いつ行っても見飽きることがありません。今日は 2025年9月26日に一度に31面が国宝に指定された伎楽面を見に法隆寺宝物館を訪ねてみました。

伎楽は、元々は仏教音楽を指す言葉で、大陸からもたらされたもの。日本では寺院で上演された仮面をつけて行う劇を意味しているのだそう。奈良時代に聖武天皇が東大寺などの寺院に伎楽面を多数納めたことから各地に普及したのだとか。国宝に指定されたものは、法隆寺・東大寺¥・正倉院に伝えられた200面のうち、飛鳥時代の仮面を含むものが法隆寺伝来のもののみで、それら現存する最古の伎楽面が今回国宝に指定されました。

気になって写真に撮ったものは(写真撮れるんですよね、ここ)、上から順に「伎楽面 酔胡従(未完成)」「伎楽面 迦楼羅」「伎楽面 呉女」。伎楽については内容がわかっていないものの、当時の資料から役柄の名前だけがわかっているのだとか。

木製のものがこれだけ綺麗に残っているというのが驚きですが、展示については保存状態に配慮して、金・土曜日のみ通年公開しています。

伎楽面が展示される法隆寺宝物館の1F には、50を超える金銅仏の展示があり、その殆どが重要文化財となっています。優しいまなざし、柔らかな体の線など見ていると気持ちが落ち着きます。

こちらは押出仏と言われるもので、型にのせた銅板をたたいて形を映し出した薄い仏さまの像。非常に精巧にできていて当時の技術力の高さに驚かされます。以下にその工程が示されていますが、この工程からこれだけ精巧なものが作れるとは信じがたいです。

押出仏(おしだしぶつ)ができるまで
「押出仏(おしだしぶつ)」とは、型にのせた銅板をたたいて形を映し出した、とても薄い仏さまの像です。一つの型から同じものをいくつも作ることができます。日本では7世紀後半から8世紀にかけて流行し、お堂の壁や厨子におさめられました。...

法隆寺宝物館の2F も国宝を含む様々な展示が行われています。特に金工作品の中には非常に精巧で美しい作品があり、目を奪われます。ここ法隆寺宝物館は、東京国立博物館の中では常に人が少なくてゆっくりと国宝を含む展示を見ることができて、オススメの場所です。

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