旭岳の「向こう側」に行こうよ
東川町に通い始めてもう7-8年、そんな中で初めて子供を連れて旭岳に登ったのは小学生2年生の時。何度も挫けそうになりながらも、周りの大人達に励まされながら登りきったのをきっかけに、コロナ禍の前までは旭岳登山は毎年夏の恒例行事になっていました。コロナで 2年間行けなかった間に、部活動で体力もついてもう余裕だよということと、前年夏に望岳台から十勝岳への往復で7時間程度の登山をこなしたこともあって、これまで旭岳へのピストン往復のみだったのを、コースタイム 7時間強の以下の周遊コースで大雪山系をもう少し楽しんでみようということに。
ロープウェイ姿見駅→姿見の池→旭岳→間宮岳→中岳分岐→中岳温泉→裾合分岐→裾合平→ロープウェイ姿見駅
心配した天気にも恵まれた中で出発

天気予報が数日前からコロコロ変わる感じで微妙だったし、麓の東川町から中腹まで上がってくるまでも曇り…どうかなと思っていたけど、ロープウェイで姿見の駅に上がってくると見事な雲海が広がっていて、しっかりと晴れ間が。

朝早い時間で風も穏やかで、姿見の池に旭岳が映り込む見事な景色が。この景色は何度見ても思わずはっとさせられる景色。

姿見の池周辺では、ゴーとかシューという激しい音を立てて噴煙が上がっていて、子供が小さかった頃は、登りながらこれが谷底に見えるのを随分怖がっていたのが懐かしい。
そうは甘くないか…

6合目くらいまで上がってくると、さーっとガスってしまい、上を見ても振り返って姿見の池の方を見てもだいぶ白くなってきてしまいました。そのせいで、子供も自分も眼鏡が曇ってしまって視界が悪くてしょうがない(笑)。


頂上近くに来る頃には、ガスが更に濃くなってしまい、やはり頂上からの眺望は望めないかなぁという雰囲気に。
頂上でのご褒美 – 白い虹

頂上には多くの人がすでに到着していて、ガスが晴れるのを待っている感じ。すると「おー見えてきた!」という声が。ガスは本当にさーっとあっという間に引いて、目の前に濃い緑の山々が。本当に一瞬なんだけど、こういう景色が時々見えるようになるから、なかなか頂上から離れられない。

姿見の方を見ると、見事に層のような模様をなしていて、こういう景色が自然に作られていくというのは本当に不思議だと思う。そうこうしているうちに、またガスがかかってしまったのだけど、その時ふと白い輪っかが出ているのに気づきました。

白い虹(霧虹)です、自分は初めて目にしました。ほんの一瞬しか現れなかったのですが、子供にも声をかけて子供も目にすることができて良かったです。
裏旭キャンプ指定地を抜けて間宮岳へ

子供にとっては、ここから先は初めての道。旭岳山頂から裏旭キャンプ指定地に向かうザレ場は本当に滑りやすくて、慣れてないとちょっと大変。自分が数年前に来たときは、ここには雪渓があって軽アイゼンを持ち合わせていなかったので、ちょっと大変だった場所。

子供はだいぶおっかなびっくりで、少し時間をとって降りてくる間にだいぶ雲が取れて晴れ間も見えてきました、いい感じ。

キャンプ指定地にはテントがちらほら。大雪山系を縦走している人たちなのかな、テント泊で何泊かしながら、白雲岳・トムラウシなどを巡れたら楽しいだろうなぁ。

そこからしばらく歩くと、景色が一変して一面白い世界へ。自分が以前ここに来たときは、濃霧のようにガスがかかっていて、道に迷いそうになったエリア。晴れていればなんの問題も無いのだけど、意外と道標になる印が少ないので、気をつけないと行けないわけです。

間宮岳山頂近辺はほぼ平坦で、さらにこの日は丸い島のような形で緑が点々とする模様が作られていて、実に不思議な雰囲気。

山頂を示す場所があるとはいえ、一見すると本当にここが山頂なの?というくらいほぼ平ら。
周遊ルートのハイライト – 御鉢平

間宮岳からしばらく進むと、右手に巨大なカルデラが見えてくる。今回子供に見せてあげたかった景色の一つがこの御鉢平。今も有毒ガスが噴出しているので立ち入りが禁止されているのですが、地図上にはこの御鉢平の真ん中に「有毒温泉」という温泉マークがあって、めちゃくちゃ気になってます(笑)


この御鉢平を右手に眺めながら中岳分岐に至る稜線歩きは、北海道の山らしいスケールの大きさで個人的にとても好きな場所。

それにしても、おそらく硫黄などを含む火山性の噴出物などで黄色かったり白かったりする御鉢平の迫力はすごくて、写真を撮ることをやめられず、子供に「遅い!」と苦笑されながら歩いていました。
道中の疲れを癒やす 中岳温泉へ

中岳分岐で御鉢平に別れを告げて左に曲がるとすぐに、濃い緑に覆われた景色が目に飛び込んできます。この周遊コースは景色がダイナミックに変わっていくのがまた楽しいわけです。

青空が顔を出してくれて、空と白い雲と緑のコントラストが美しい中、割と平坦な道をのんびりと進んでいきます。

しばらく進むと遠くに裾合平と、そこを真っ直ぐに突き抜ける道が見えてきます。裾合平に降りる前に中岳温泉があります。

この谷底の右下の方に、目指す中岳温泉があります。

数人がすでに足湯を楽しんでます。熱々の湯が湧き出しているところに川の水が流れ込む形でちょうどよい湯温になる感じです。かなり強い硫黄泉のようで、この先の流れは真っ白です。

足湯いいっすよねー。子供が靴脱ぐのめんどくさいし、もうだいぶ疲れたから早く戻りたいということで、今回は足湯断念…残念!
まだ意外と遠い…

上り下りが無い裾合平、後はここを基本まっすぐ進んでいけばロープウェイの姿見の池なんだよねとわかっていても、コースタイム的には中岳温泉からはまだ3時間強の道、そう案外遠いのだ。

湿原のような裾合平には池塘があったり、周りを取り囲む山々の景色や、時期は終わってしまっているけど綿毛になっているチングルマが一面に広がっている様など、飽きることは全く無い道。

裾合分岐にようやく到着。まだ先は長いとはいえ、表記にようやくロープウェイ姿見駅の表記が。子供はそこに 1.9キロと示されているのに愕然としてはいたものの、まぁもうすぐです。

そうこうしているうちに、旭岳が左手に間近に見えるようになり、いよいよこの周遊コースも最終盤。

そして、ついに見覚えのある姿見周遊のコースが見えて、ようやくゴールは目前。この時間帯は写真の通り雲がかかって山頂が見えなくなっていたので、早朝に綺麗に晴れて山頂を見ることができていたのはやはりついていたのかも。休憩時間も含めて、ほぼほぼコースタイムどおりに戻って来れたので、子供の成長ぶりには驚かされました。
道中で見つけた高山植物たち
咲き誇る花々を見たいと思うのであれば、やはり 6月から7月上旬くらいまでに来るべきなんだろうなと思うのだけれど、それでもまだまだ花を楽しめました。










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